#04 「トレーニングの最終目標『ハズバンダリートレーニング』とは」

トレーニングって言うと「何で猫に?」と思われる方が多いように思います。
またトレーニングには、スポーツなどでそういうイメージがあるせいか、「努力」「根性」「忍耐」などに代表される、大変で頑張らなければならないもの、と言ったイメージがあるようです。
ですが、私のオススメしている【猫のためのトレーニング】であるクリッカートレーニングは、猫にとって楽しい、美味しい、嬉しい、トレーニングです。
そして人間にとっても、ウチのコの喜んだ姿を見られる、楽しいトレーニングなのです。
今日は、クリッカートレーニングの応用編とも言える、「ハズバンダリートレーニング」について書こうと思います。

猫の爪切りや歯磨き、ブラッシング、投薬などなど、
日常のケア、どうやっていますか?
お宅の猫ちゃんは爪切りを嫌がりませんか?
投薬はお互いの負担になっていませんか?
歯磨き、してあげていますか?
3歳以上の猫の80%が歯周病になっているそうですが、猫に歯磨きをしているという話はあまり聞きません。
やった方がいいのは分かっていても、押さえつけたりして強制的にじっとさせてやるのだとしたら、それは猫にも人にも負担のかかる、大変な作業になってしまいます。
でももしも猫にも人にもあまり負担の無い形でしてあげる事が出来るとしたら、どうでしょう?

ハズバンダリートレーニングという物をご存知でしょうか?
(ハズバンダリーとは『受診動作』などと訳されます)
ハズバンダリートレーニングとは動物側に協力してもらいながら、医療行為や様々なケアなどを行うためのトレーニングです。
このトレーニングを行う事で、押さえつけたりして強制的にやらなくても様々なケアなどが出来るようになります。
動物を心身ともに健康的に飼育するための大切なトレーニングとして、ハズバンダリートレーニングは主に水族館や動物園で行われています。

このトレーニングを猫との生活の中に取り入れれば、爪切りも歯磨きも投薬すら、猫の負担を最小限にしてやってあげる事ができるのです!
クリッカートレーニングで一般的に教える事が出来るのはトリック(芸)です。
ですが、以前にも書きましたがトリックが出来るようになるのは『結果』であって『目的』ではありません。
クリッカートレーニングは、猫にとっては捕食本能を刺激される楽しい時間であり、飼い主にとっては猫のことをよく観察出来、またクリックするタイミングの腕を磨く時間です。
クリッカートレーニングで楽しく可愛いトリックをいくつか教えられるようになった頃には、きっと強化の原理を理解し、ハズバンダリートレーニングに挑戦する事が出来るようになるでしょう。

私が力を入れて勉強しているのは「行動分析学」という科学ですが、クリッカートレーニングもハズバンダリートレーニングもその科学を応用した方法で行います。
行動分析学によると、行動というのは直後に楽しい事や嬉しい事があるとその行動をまたする(強化される)という原理があります。(強化の原理:正の強化)
人間にとってちょっと面倒くさいかもしれない、猫に対するトレーニングという行動は、トレーニング直後(やっている時を含む)に猫の嬉しそうな表情やゴロゴロという嬉しそうな音を耳にする事などで、自然と強化されるのです。
なので、自分は面倒くさがりだから続かないなどという心配はご無用です!
楽しければ自然と続きます。
何も無理をする必要はないのです。
肩の力を抜いてウチのコの幸せのために初めの一歩を踏み出す勇気を持ってみませんか?



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