「好子」は「褒める」こと?
2015/08/09
こんにちは。
Happy Catアドバイザーの坂崎清歌です。
行動分析学の基礎知識、3回目は
「好子(こうし)出現の強化」の
「好子」について。
好子とは何か、これが結構難しいんです。
好子とは、
それが行動の直後に出現する
という経験をすると、
将来その行動の生起頻度を上げる
刺激、出来事、条件のことです。
なので、一般的には
「褒めること」「好きなもの」
と思われがちですが、
その行動の頻度が上がった
という事実を踏まえない限り
本来、何物も「好子」とは呼べません。
(ですが、普通は話を進める上で、
好きなモノなどを「仮定の好子」とします。)
行動が増えたことをもって
好子と呼ぶわけですが、
動物は食べなければ
生きていけませんので、
その動物の食べ物は基本的に
「生得性好子」になります。
(「生得性」とは生まれながらに
というような意味です)
ただこれも、
お腹がいっぱいな時や
何かに怯えていたり、
興味津々なものがあって
物を食べるどころではない時、
など場面によっては好子にならない事も
あるわけです。
(「好子」は少し難しいのですが、
基本的には「その個体の好きなもの」
というような捉え方でもOKです。)
今日はここまで。
お読みいただき、ありがとうございました。
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将来行動頻度を増やすもの、好子が必ずしも良いものではないことは、以前教えていただいたゴキブリホイホイの例でよくわかりました。でも多くは好きな物・ことになると思うので、そのこの好きなものを知り上手に使い猫とコミュニケーションをとり、そのこの暮らしやすい環境にしていきたいです。
生得的好子の食べ物が好子になり得ない場合という事になるほどと思いました。
確かにトレーニング中になにか怖いものがあれば食べ物どころではないですね。
私の中で「食べ物は絶対」というような固定観念が少なからずあったので、
柔軟に行こうと思いました。
にゃるほど〜
好子の本当の意味を知っていないと、苦手と好物を一緒に出せば慣れるんでしょ?となってしまいそうですね…その時に何がその子の好子になるのかしっかり観察しないと負担をかけるなと思いました。
ナイスにゃ~
好子、最初とても混乱しました。
どうしても言葉のイメージが頭の中で先行してしまって、日常で慣れない言葉をどのように理解しきちんと置き換えて府に落とすのか。
言葉の意味だけでなく、そういったプロセスにもとても気を遣いました。
②
にゃるほど〜
「お腹がいっぱいの時は生得的好子が好子にならない事もある」と言われてみれば納得ですが、そのことにまるで気づいていませんでした。そのコの状況によって変わってくる場合があるのですね。それを見落とさず観察できるようにならなければと思いました。
いい子♪
その行動の生起頻度が増えないとそれは好子とは言えない。。
結局まだ好子になりうる、大好き探しの段階なのかもしれません。。
にゃるほど〜
行動が増えてはじめて好子と断定できる。
だからと言ってずっと好子なのではなく
あくまでその時置かれた状況の中で、その時はということ。
この実験的な限定的な感覚が、はじめは全然ピンと来ませんでした。
にゃるほど〜